テナントとして入っていたチェーン店が撤退し、広い店舗だけが残って困っている、というご相談を受けることがあります。道路に面した広い敷地は使い道の幅が広い一方、空いたままの期間が長くなるほど維持費だけがかかる状態になりやすく、早めに方向性を決めておくことが大切です。
まず原状回復の範囲を確認する
テナントの退去時には、契約書に定められた原状回復の範囲を確認します。設備や看板をすべて撤去して更地に近い状態で返す契約もあれば、一部の設備を残したまま退去する契約もあります。退去の立会いの際に、実際にどこまで元に戻っているかを現地で確認し、契約内容とのずれがないかをチェックしておくと、その後の活用方針を決めやすくなります。
建物の規模と用途の広さを見極める
チェーン店が使っていた建物は、一般的な店舗より規模が大きく、特定の業種向けに作られていることがあります。その規模・形状のまま次の使い手を探すのか、一部を区切って複数のテナントに貸すのかによって、検討する相手の幅が変わります。建物の構造や駐車場の広さを踏まえて、どの使い方が現実的かを整理しておくことをおすすめします。
道路との接し方を確認する
道路に面した店舗は、前面道路の幅員や出入りのしやすさが、次の使い手にとって重要な条件になります。撤退前と比べて周辺の交通規制や道路の状況が変わっていないかを確認し、現状の接道条件を資料としてまとめておくと、検討を進める相手に説明しやすくなります。
建物を活かすか解体するか
建物の状態が良ければ、設備を一部残した状態で次の使い手に引き継ぐ方法があります。老朽化が進んでいる場合や、特定の業種向けに作り込まれた内装の場合は、解体して更地にしてから売る・貸すほうが、検討する相手の幅が広がることもあります。解体費用の見積りを取っておくと、どちらが合うかの判断材料になります。
空いたままにしておくリスク
広い店舗跡地を空けたまま時間が経つと、建物の老朽化が進むだけでなく、固定資産税などの維持費が収益を生まないまま発生し続けることになります。周辺の印象への影響も含めて、早めに方針を決めることをおすすめします。すぐに次の使い手が決まらない場合も、まずは売る・貸すそれぞれの目安を知っておくところから始められます。
次の使い手の探し方
次の使い手は、同業種のチェーンだけでなく、異なる業種の事業者にも広げて探すことができます。建物の規模や駐車場の広さを活かせる業種を幅広く検討することで、候補が見つかりやすくなることがあります。看板や外観の印象が特定の業種を強く連想させる場合は、改装の目安も合わせて示すと、検討してもらいやすくなります。
ハコツギでご相談いただけること
チェーン撤退後の店舗跡地について、建物を活かすか解体するか、次の使い手をどう探すかを一緒に整理するご相談を受けています。原状回復の確認や契約内容の整理が済んでいない段階でも対応できます。