空き店舗を貸し出すとき、どこまで手を入れればよいか迷う方は多いです。手入れは借主にとって必要な所に絞れば十分です。借りる側の業種や使い方によって「直すべき所」と「そのままでよい所」は変わります。まずその分け方を知っておくことが、貸し出し準備の近道になります。
直す基準は「借りる側の業種」で変わる
貸し出し前の手入れは、想定する借主ごとに必要な範囲が変わります。飲食店向けに貸すのか物販や事務所として貸すのかによって、必要な設備や内装の状態は大きく変わります。借りる側がどのみち自分の業態に合わせて内装を変える前提であれば、既存の内装はそのままの状態で引き渡しても十分です。まずどのような借主を想定するかを考えます。それが手入れの範囲を決める出発点になります。
安全や機能に関わる所は直しておきたい
借主の業種にかかわらず共通して確認しておきたいのは、建物の安全性や基本的な機能に関わる部分です。雨漏り・水まわりの不具合・電気設備の不良などは、借主の業態を問わず支障になります。貸し出し前に状態を確認し、必要な修繕を済ませておくことが望ましいです。こうした部分は、内見の段階で借主の不安材料になりやすい点です。放置すると契約そのものが進みにくくなります。
内装や設備はそのまま残す選択肢もある
厨房設備・間仕切り・看板用の設備など前の借主が使っていた内装や設備は、残したまま貸し出す選択肢もあります。次に入る借主が同じ業種であれば、残しておくことでそのまま使ってもらえる可能性があります。一方で、異なる業種の借主が入る場合には不要になることもあります。残すかどうかは募集の進め方とあわせて判断する必要があります。
直すか残すかの判断材料
判断に迷うときは、「直すことで募集条件がどれだけ良くなるか」と「残しておくことで次の借主が自由に手を加えやすいか」という二つの視点で考えると整理しやすくなります。手を入れすぎると、借主が自分の業態に合わせて改装する際にかえって撤去の手間が増えることもあります。骨格となる部分を整えたうえで、内装の仕上げは借主に委ねるという考え方もあります。
貸し出し前の確認の進め方
貸し出し前には建物全体の状態を一通り確認します。修繕が必要な箇所と残しておける箇所を書き出しておくと、その後の募集活動がスムーズになります。契約条件によっては、修繕の負担を貸主と借主のどちらが持つかという取り決めも関わってきます。あわせて整理しておきたい点です。契約条件に関わる法的な扱いについてはとし、契約前に確認することをおすすめします。
ハコツギでご相談いただけること
貸し出し前にどこまで手を入れるべきかという考え方や、募集条件の整理についてご相談いただけます。具体的な修繕内容や工事の進め方については、専門の業者や専門家にあわせてご確認いただくことをおすすめします。